家族みんなで挑戦!簡単手作り防災グッズ(簡易トイレ・スリッパなど)
災害時に役立つ手作り防災グッズを家族で作りましょう
災害が発生すると、電気、ガス、水道などのライフラインが使えなくなることがあります。このような時、普段は当たり前に使えるものが使えなくなり、困ることが多くあります。
しかし、特別なものを用意しなくても、家にある身近なものを使って、災害時に役立つグッズを手作りすることができます。家族みんなで一緒に手作りすることで、防災について話し合うきっかけにもなりますし、いざという時の自信にもつながります。
ここでは、家族みんなで挑戦できる、簡単に作れる手作り防災グッズをいくつかご紹介します。子供から高齢者まで、それぞれの役割を持って楽しく取り組んでみましょう。
1. 水が止まった時に!簡易トイレの作り方
災害で水道が使えなくなると、トイレの使用が大きな問題になります。清潔を保つためにも、簡易トイレの準備はとても大切です。市販の簡易トイレもありますが、家にあるものでも作ることができます。
準備するもの:
- 大きめの丈夫なポリ袋(二重にするとより安心です)
- 新聞紙またはペットシーツ
- バケツや段ボール箱(洋式トイレがない場合)
- 消臭剤(重曹などでも代用できます)
作り方:
- バケツや段ボール箱を使う場合は、まずその中にポリ袋を二重にかぶせます。洋式トイレを使う場合は、便器に直接ポリ袋を二重にかぶせます。
- ポリ袋の中に、新聞紙をくしゃくしゃにしてたくさん入れるか、ペットシーツを置きます。これらが排泄物を受け止め、水分を吸収してくれます。
- 使用後には、消臭剤を振りかけると臭いを抑えることができます。
- 使用済みのポリ袋は口をしっかりと閉じ、指定された場所に捨ててください。感染症を防ぐため、処理の後は必ず手を消毒しましょう。
家族で役割を決めておきましょう。「袋をセットする人」「新聞紙を用意する人」「口を縛る人」など、協力して行うことが大切です。
2. 床の危険から足を守る!新聞紙スリッパの作り方
地震などで家の中が散乱し、ガラスの破片などで足元が危険になることがあります。このような時、すぐに履けるスリッパがあると安全です。新聞紙で簡単に丈夫なスリッパを作ることができます。
準備するもの:
- 新聞紙(A4サイズ程度に広げたもの) 2枚程度
作り方:
- 新聞紙を縦長に置きます。
- 下から3分の1くらいのところを上に折ります。
- さらに上端から3分の1くらいのところを下に折ります。これで帯状になります。
- 帯状になった新聞紙をさらに半分に折ります。
- 折った部分をしっかりと折り目をつけ、左右の端から斜めに内側へ折り込みます。これがかかとの部分になります。
- 先端(折り込んでいない側)を、足のサイズに合わせて少し折り返します。
- この折り返し部分に、かかと側を差し込むように入れ込みます。これでスリッパの形になります。
(図解やイラストがあれば、より分かりやすくなります。「図解1 新聞紙スリッパの作り方 を参考にしてください」のような記述を想定しています。)
新聞紙スリッパは、災害時の応急的なものですが、すぐに足を守るために役立ちます。子供でも簡単に作れるので、一緒に挑戦してみましょう。
3. その他、手作りできる防災グッズ
- ペットボトルランタン: ペットボトルに水を入れて、スマートフォンのライトを当てることで、光が拡散して簡易的なランタンになります。
- 段ボールベッド: 段ボールを組み立てることで、硬い床の上でも快適に眠ることができます。冷気を防ぐ効果もあります。
これらの手作りグッズは、災害時の助けになるだけでなく、準備する過程で家族の防災意識を高めることにもつながります。
手作り防災グッズを作る時のポイント
- 家族みんなで一緒に: 子供も大人も、それぞれの役割を持って一緒に作りましょう。作る過程で、災害が起きたらどうするか、何が必要かなどを話し合う良い機会になります。
- 清潔に保つ: 特に簡易トイレは、衛生面に注意が必要です。使用後の処理方法や手の消毒も一緒に確認しましょう。
- 保管場所を決める: 作った手作りグッズは、すぐに取り出せる場所にまとめて置いておきましょう。
- 限界を知る: 手作りグッズはあくまで応急的なものです。可能であれば、市販の防災グッズも併せて準備しておくことが大切です。
まとめ
災害への備えは、特別なことばかりではありません。家にある身近なものを使って、家族みんなで一緒に防災グッズを手作りすることも、大切な準備の一つです。
今回ご紹介した簡易トイレや新聞紙スリッパ以外にも、工夫次第で様々なものが作れます。ぜひ、家族で話し合いながら、わが家だけの手作り防災グッズを準備してみてください。そして、作ったグッズをどこに置くか、災害が起きたらどう使うかなど、家族で確認しておくことを忘れないでください。
具体的な避難場所や避難方法についても、地域の情報などを参考に、家族みんなで確認しておきましょう。「わが家の避難計画」についても、このサイトの他の記事を参考に、ぜひ作成してみてください。
もしもの時に慌てないためにも、日頃から家族で防災について話し合い、できることから少しずつ準備を進めていきましょう。