やさしい日本語・多言語防災ナビ

地震!そのとき、家の中でどうする?家族みんなで命を守るための初期行動

Tags: 地震対策, 家庭の防災, 家族の安全, 初期行動, 外国人住民

はじめに

日本は地震が多い国です。突然の大きな揺れは、とても怖いものです。特に家の中にいる時に地震が起きると、「どうすれば安全なの?」「家族は大丈夫かな?」と不安になるかもしれません。

このページでは、地震が発生した直後に、家の中で自分や大切な家族の命を守るために、すぐにできること、考えるべきことを具体的に説明します。事前に知っておき、家族みんなで確認しておくことが大切です。

地震が起きたら、まず何をしますか?

強い揺れを感じたら、まず身の安全を確保することが最優先です。ほんの数秒の行動が、命を守ることにつながります。

  1. 姿勢を低くします(Drop): 立っている場合は、すぐにしゃがんで姿勢を低くします。
  2. 頭を守ります(Cover): クッションや座布団、カバンなどで頭や首を守ります。近くに丈夫なテーブルがあれば、その下にもぐりこみます。
  3. 揺れがおさまるまで動かない(Hold On): 揺れがおさまるまで、できるだけ安全な場所でじっとします。丈夫なものにつかまることも大切です。

この「Drop! Cover! Hold On!」(まず低く!頭を守り!動かない!)という行動は、世界中で推奨されている地震時の安全行動の基本です。

家の中の安全な場所、危険な場所

地震の揺れで、家の中は危険な場所になることがあります。どこが安全か、どこが危険かを知っておきましょう。

ポイント: 寝ているときに地震が起きた場合に備えて、寝室に倒れやすい家具を置かない、窓から離れて寝るなどの対策も有効です。

家族との連携:揺れがおさまった後にすること

大きな揺れがおさまったら、落ち着いて次の行動に移ります。

  1. 自分の安全を確認: まず、自分自身にケガがないか確認します。
  2. 家族の安全を確認: 一緒にいる家族がいれば、「大丈夫?」と声をかけ、安全を確認します。離れた部屋にいる家族には、安全な場所から呼びかけます。
  3. 火の始末(可能であれば): もし火を使っていたら、揺れがおさまった後に、可能であれば火を消します。ただし、揺れが激しい最中や、火のそばに行くのが危険な場合は、無理に消しに行かないでください。最近のガスコンロには、大きな揺れで自動的に火が消える安全装置が付いているものもあります。
  4. 出口の確保: ドアや窓が歪んで開かなくなることがあります。避難が必要になった場合に備えて、ドアを少し開けて出口を確保しておくと良いでしょう。ただし、これも身の安全を確保した後で行います。
  5. 正確な情報収集: テレビ、ラジオ、スマートフォンの防災アプリなどで、地震の詳しい情報(震源地、震度、津波の可能性など)を確認します。自治体からの情報も重要です。デマや不確かな情報に惑わされないように注意してください。

家族みんなで話し合っておきましょう

地震はいつ起きるか分かりません。日頃から家族みんなで話し合っておくことが、いざという時の冷静な行動につながります。

まとめ

地震が発生した直後の数分間は、自分と家族の安全を守るために非常に重要です。今回紹介した「Drop! Cover! Hold On!」の行動と、揺れがおさまった後の基本的な対応、そして家族との事前の話し合いが、いざという時に大きな助けとなります。

この情報を参考に、ぜひご家族で地震が起きた時の行動について話し合い、確認してみてください。