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もしも水が使えなくても大丈夫!家族みんなで備える災害時のトイレ対策

Tags: 災害, トイレ, 防災対策, 家族, 備蓄

災害が起きたら「トイレ」はどうなりますか?

地震や台風などの災害が起きると、電気やガスと同じように、水道も止まってしまうことがあります(これを「断水(だんすい)」といいます)。水が止まると、トイレの水も流れなくなります。

普段当たり前に使っているトイレが使えなくなると、とても困ります。トイレに行けない、流せない、衛生的ではないといった問題が起こり、家族みんながストレスを感じるかもしれません。

特に、小さなお子さんやお年寄りがいる家庭では、より具体的な準備が必要です。家族みんなで災害時のトイレについて考え、安心して過ごせるように備えましょう。

災害時のトイレ問題と、備えておきたいこと

災害で水が止まると、主に次のような問題が起こります。

このような問題に備えるために、家庭でできる準備はたくさんあります。

家族みんなでできる!災害時のトイレ対策

1. 非常用トイレを用意する

これは、災害時のトイレ対策で最も大切で便利なものです。非常用トイレには、袋を便器にかぶせて使うタイプや、組み立てて使うタイプなどがあります。汚物を固める凝固剤(ぎょうこざい)や消臭剤(しょうしゅうざい)が付いているものが多く、衛生的に処理できます。

2. 簡易(かんい)トイレを作る工夫をする

非常用トイレが十分でない場合や、より手軽に準備したい場合に、自宅にあるもので簡易トイレを作る方法を知っておくと役立ちます。

3. トイレ用の水を備蓄する

断水しても、トイレを流すためだけなら、飲めない水を使うこともできます。

4. 衛生用品を準備する

トイレの後や食事の前など、手を清潔に保つことは、感染症を防ぐために非常に重要です。

5. 家族みんなで使い方を確認する

非常用トイレや簡易トイレの使い方は、家族みんなで知っておく必要があります。

地域のトイレ情報を確認する

住んでいる地域のハザードマップや自治体のウェブサイトで、災害時に使える公衆トイレや避難所のトイレ情報が公開されているか確認しておきましょう。多言語での情報提供があるかも調べておくと安心です。

まとめ:事前の準備が安心につながります

災害時のトイレ問題は、事前の準備で大きく負担を減らすことができます。

これらの準備を、ぜひご家族で一緒に始めてみてください。具体的な準備をすることで、「もしも」の時の不安を減らし、落ち着いて対応できるようになります。

やさしい日本語・多言語防災ナビでは、これからも外国人住民の皆さんのための防災情報を提供していきます。他の記事も参考にして、ご家族みんなで防災対策を進めてください。