もしも災害で家が散らかったら?家族みんなで安全に片付けるステップ
はじめに:災害後(さいがいご)、家(いえ)の片付(かたづ)けは大切(たいせつ)な一歩(いっぽ)です
大(おお)きな地震(じしん)や台風(たいふう)などの災害(さいがい)の後(あと)、家(いえ)の中(なか)が物(もの)で散(ち)らかったり、壊(こわ)れたりすることがあります。
家(いえ)の片付(かたづ)けは、次(つぎ)のステップに進(すす)むために、とても大切(たいせつ)な作業(さぎょう)です。安全(あんぜん)に生活(せいかつ)できるようになるためにも、家族(かぞく)みんなで協力(きょうりょく)して取(と)り組(く)みましょう。
このページでは、災害(さいがい)の後(あと)、家(いえ)を安全(あんぜん)に片付(かたづ)けるための具体的(ぐたいてき)なステップと注意(ちゅうい)する点(てん)について説明(せつめい)します。特(とく)に、子供(こども)や高齢者(こうれいしゃ)など、家族(かぞく)みんなが安全(あんぜん)に過(す)ごせるように、一緒(いっしょ)に確認(かくにん)してください。
片付(かたづ)けを始(はじ)める前(まえ)に:まず安全(あんぜん)を確認(かくにん)しましょう
家(いえ)の中(なか)に入(はい)って片付(かたづ)けを始(はじ)める前(まえ)に、必(かなら)ず安全(あんぜん)を確認(かくにん)することが最(もっと)も重要(じゅうよう)です。慌(あわ)てずに、次(つぎ)の点(てん)を確認(かくにん)してください。
- 建物の安全確認:
- 家(いえ)に大(おお)きな亀裂(きれつ)や傾(かたむ)きはありませんか。もし危険(きけん)だと思(おも)ったら、専門家(せんもんか)に見(み)てもらうまで中(なか)に入(はい)らないでください。
- ドアや窓(まど)は壊(こわ)れていませんか。安全(あんぜん)に開(あ)け閉(し)めできますか。
- ライフラインの確認:
- ガス臭(くさ)い匂(にお)いはしませんか。ガス漏(も)れの可能性(かのうせい)がある場合(ばあい)は、火(ひ)を使(つか)わないで窓(まど)を開(あ)け、すぐにガス会社(がいしゃ)や自治体(じちたい)に連絡(れんらく)してください。
- 電気(でんき)のスイッチを入(い)れる前(まえ)に、電気設備(でんきせつび)が濡(ぬ)れていないか確認(かくにん)してください。ショート(火花(ひばな)が出(で)るなど)の危険(きけん)があります。ブレーカーを落(お)としてから作業(さぎょう)するのが安全(あんぜん)です。
- 目(め)に見える危険(きけん)の確認:
- 落(お)ちてきそうな物(もの)、割(わ)れたガラス、壊(こわ)れた家具(かぐ)など、すぐに危険(きけん)になりそうなものはないか、周(まわ)りをよく見(み)てください。
- 家族(かぞく)みんなで話(はな)し合(あ)う:
- 片付(かたづ)けを手伝(てつだ)う人(ひと)、安全(あんぜん)な場所(ばしょ)で待(ま)っている人(ひと)など、役割(やくわり)を決(き)めましょう。
- 子供(こども)や高齢者(こうれいしゃ)は、割(わ)れ物(もの)や倒(たお)れやすい物(もの)がある場所(ばしょ)には近(ちか)づかないように伝(つた)えてください。安全(あんぜん)な場所(ばしょ)で待(ま)っていてもらうのが一番(いちばん)安全(あんぜん)です。
安全(あんぜん)な服装(ふくそう)と準備(じゅんび)
片付(かたづ)けを始(はじ)める前(まえ)に、自分(じぶん)たちの身(み)を守(まも)る準備(じゅんび)をしましょう。
- 安全(あんぜん)な服装(ふくそう):
- 長袖(ながそで)、長ズボン(ながずぼん)を着(き)る(肌(はだ)の傷(きず)を防(ふせ)ぎます)。
- 厚手(あつで)の手袋(てぶくろ)(軍手(ぐんて)や作業用手袋(さぎょうようてぶくろ)など)をつける(ガラスや釘(くぎ)から手(て)を守(まも)ります)。
- 底(そこ)の厚(あつ)い、丈夫(じょうぶ)な靴(くつ)(スニーカーや安全靴(あんぜんぐつ)など)を履(は)く(足元(あしもと)の危険(きけん)を防(ふせ)ぎます)。
- あると良(よ)い物(もの):
- ヘルメットや帽子(ぼうし)(頭(あたま)に物(もの)が落(お)ちてくるのを防(ふせ)ぎます)。
- マスク(ほこりや細(こま)かいゴミを吸(す)い込(こ)まないようにします)。
- ゴーグルや眼鏡(めがね)(目(め)をゴミや破片(はへん)から守(まも)ります)。
- 片付(かたづ)けに必要(ひつよう)な道具(どうぐ):
- ほうき、ちりとり、スコップ
- 雑巾(ぞうきん)、バケツ
- ゴミ袋(ごみぶくろ)(丈夫(じょうぶ)なもの)
- 懐中電灯(かいちゅうでんとう)(明(あか)るさが足(た)りない場所(ばしょ)のため)
片付(かたづ)けの基本的(きほんてき)なステップ
安全(あんぜん)の確認(かくにん)と準備(じゅんび)ができたら、次(つぎ)のステップで片付(かたづ)けを進(すす)めます。
- 大きくて危険(きけん)なものから取(と)り除(のぞ)く:
- 倒(たお)れた家具(かぐ)、割(わ)れた大(おお)きなガラス、落ちてきた天井材(てんじょうざい)など、移動(いどう)させないと歩(ある)けないものや、そのままにしておくと危険(きけん)なものを先(さき)に片付(かたづ)けます。複数人(ふくすうにん)で協力(きょうりょく)して、声(こえ)をかけ合(あ)いながら作業(さぎょう)しましょう。
- 細(こま)かい破片(はへん)やゴミを集(あつ)める:
- 割(わ)れた食器(しょっき)やガラスの細(こま)かい破片(はへん)は、ほうきやスコップで丁寧(ていねい)に集(あつ)めます。見(み)えにくい場所(ばしょ)にもあるかもしれないので、注意(ちゅうい)深(ぶか)く作業(さぎょう)してください。
- 濡(ぬ)れたものを処理(しょり)する:
- 雨漏(あまも)りや浸水(しんすい)で濡(ぬ)れたカーペット、布団(ふとん)、家具(かぐ)などは、可能(かのう)であれば外(そと)に出(だ)して乾(かわ)かします。カビが生(は)えるのを防(ふせ)ぐため、早(はや)く処理(しょり)することが大切(たいせつ)です。使(つか)えなくなったもの、カビがひどいものは、捨(す)てる準備(じゅんび)をします。
- 生活(せいかつ)スペースを確保(かくほ)する:
- キッチン、寝室(しんしつ)、トイレなど、生活(せいかつ)に必要(ひつよう)な場所(ばしょ)から優先的(ゆうせんてき)に片付(かたづ)けを進(すす)め、安全(あんぜん)に過(す)ごせるスペースを作(つく)ります。
- ゴミを分別(ぶんべつ)する:
- 燃(も)えるゴミ、燃(も)えないゴミ、資源(しげん)ゴミ(プラスチック、缶(かん)など)、粗大(そだい)ゴミ(大(おお)きな家具(かぐ)など)に分(わ)けます。お住(す)まいの地域(ちいき)の自治体(じちたい)が災害時(さいがいじ)のゴミの出(だ)し方(かた)や集積場所(しゅうせきばしょ)について情報(じょうほう)を出(だ)しているので、確認(かくにん)してください。
片付(かたづ)けの時(とき)の注意点(ちゅういてん)
- 無理(むり)をしない:
- 一度(いちど)に全(ぜんぶ)部(ぶ)を片付(かたづ)けようと思(おも)わないでください。疲(つか)れたら休憩(きゅうけい)を取(と)りましょう。水分(すいぶん)補給(ほきゅう)も忘(わす)れずに。
- 一人(ひとり)で無理(むり)に運(はこ)ばない:
- 重(おも)い物(もの)は一人(ひとり)で運(はこ)ばず、家族(かぞく)や近所(きんじょ)の人(ひと)と協力(きょうりょく)してください。
- 貴重品(きちょうひん)に注意(ちゅうい):
- 通帳(つうちょう)、印鑑(いんかん)、権利書(けんりしょ)、現金(げんきん)などの貴重品(きちょうひん)は、片付(かたづ)けの時(とき)になくさないように、見(み)つけたら安全(あんぜん)な場所(ばしょ)に保管(ほかん)しておきましょう。
- 写真(しゃしん)や思(おも)い出(で)の品(しな):
- 濡(ぬ)れた写真(しゃしん)や思(おも)い出(で)の品(しな)は、洗(あら)って乾(かわ)かすことで助(たす)けられることがあります。必要(ひつよう)なものは捨(す)てる前(まえ)に一度(いちど)確認(かくにん)しましょう。
- 子供(こども)にお手伝(てつだ)いを頼(たの)む場合(ばあい):
- 安全(あんぜん)な範囲(はんい)で、軽(かる)いものを持(も)ってもらうなどのお手伝(てつだ)いを頼(たの)むのは良(よ)いですが、危険(きけん)な作業(さぎょう)は大人(おとな)が行(おこな)ってください。何(なに)か手伝(てつだ)ってくれたら、「ありがとう」と伝(つた)え、頑張(がんば)りを認(みと)めてあげましょう。
自治体(じちたい)や地域(ちいき)からの情報(じょうほう)を確認(かくにん)しましょう
災害(さいがい)の後(あと)、お住(す)まいの地域(ちいき)の自治体(じちたい)から、ゴミの出(だ)し方(かた)や片付(かたづ)けに関(かん)する様々(さまざま)な情報(じょうほう)が出(だ)されます。
- 災害(さいがい)ゴミの収集(しゅうしゅう)場所(ばしょ)や方法(ほうほう)
- 片付(かたづ)けに関(かん)するボランティア活動(かつどう)の情報(じょうほう)
- 専門家(せんもんか)による建物(たてもの)の安全(あんぜん)チェックの情報(じょうほう)
自治体(じちたい)のウェブサイトや防災(ぼうさい)アプリ、地域(ちいき)の掲示板(けいじばん)などで情報(じょうほう)を確認(かくにん)し、活用(かつよう)しましょう。近所(きんじょ)の人(ひと)と情報(じょうほう)を交換(こうかん)することも大切(たいせつ)です。
まとめ:家族(かぞく)で協力(きょうりょく)し、安全(あんぜん)に片付(かたづ)けを進(すす)めましょう
災害(さいがい)の後(あと)の片付(かたづ)けは大変(たいへん)な作業(さぎょう)ですが、家族(かぞく)みんなで協力(きょうりょく)し、安全(あんぜん)に注意(ちゅうい)しながら進(すす)めることが大切(たいせつ)です。無理(むり)せず、休憩(きゅうけい)も取(と)りながら、一歩(いっぽ)ずつ進(すす)めていきましょう。
難(むずか)しいことや分(わ)からないことがあれば、一人(ひとり)で悩(なや)まず、自治体(じちたい)の窓口(まどぐち)や地域(ちいき)の相談(そうだん)できる場所(ばしょ)に聞(き)いてみてください。皆(みな)さんが一日(いちにち)も早(はや)く安心(あんしん)できる生活(せいかつ)を送(おく)れるように願(ねが)っています。