もしもの時に困らない!家族みんなでできる防災グッズの点検と更新
もしもの災害に備えて、非常用持ち出し袋や家庭での備蓄品を用意しているご家庭は多いと思います。準備することはとても大切ですが、それだけでは十分ではありません。なぜなら、防災グッズには賞味期限があったり、家族の状況が変わったりするからです。
定期的に防災グッズを点検し、必要に応じて更新することは、もしもの時に備えを万全にするために非常に重要です。そして、この点検と更新を家族みんなで一緒に行うことが、さらに大きな安心につながります。
なぜ防災グッズの点検・更新が必要ですか?
防災グッズを準備したことに満足してそのままにしていると、次のような問題が起こる可能性があります。
- 食料や水の賞味期限が切れている:いざ使おうと思った時に食べられなくなっています。
- 電池が切れている、液漏れしている:懐中電灯やラジオが使えません。
- 家族の人数や年齢に合わなくなっている:特に子供の成長に合わせて、衣類や必要なものが変わります。
- グッズが破損している、使えなくなっている:毛布に穴が開いている、簡易トイレが壊れているなど。
このような状況では、せっかく準備した防災グッズが役に立たなくなってしまいます。そのため、定期的な点検と更新が必要なのです。
いつ、何を点検・更新すれば良いですか?
点検する時期
点検は年に一度行うのがおすすめです。例えば、次のようなタイミングで行うと忘れにくいでしょう。
- 防災の日(9月1日)など、防災に関する特別な日
- 家族の誕生日など、思い出に残る日
- 季節の変わり目(春と秋など)
点検・更新するもの
主に次のようなものを点検・更新しましょう。
- 非常用持ち出し袋:災害が起きた時、すぐに持ち出して避難するために必要なものを入れた袋です。
- 家庭での備蓄品:自宅でしばらく生活するために必要な、少し多めにストックしておく食料や日用品です。
- その他の防災グッズ:簡易トイレ、防災ヘルメット、消火器など。
点検する時のチェックリスト
点検する際は、以下の点をチェックしましょう。
- 食料品・飲料水
- 賞味期限が切れていませんか?
- パックや缶に傷やへこみはありませんか?
- 電池
- 使用推奨期限が切れていませんか?
- 液漏れしていませんか?
- 実際に機器に入れて、動作確認をしましょう。(例:懐中電灯が点くか)
- 医薬品
- 使用期限が切れていませんか?
- 特別な薬が必要な家族の分はありますか?
- 衛生用品
- ウェットティッシュや携帯トイレなどは乾いていませんか?
- 生理用品やオムツなど、家族に必要なものは十分にありますか?
- 衣類・毛布
- カビや虫食いなどはありませんか?
- 子供のサイズは合っていますか?
- 貴重品
- リストにあるものが全て揃っていますか?
- リスト自体は最新ですか?
- その他
- ラジオや笛などは音が鳴りますか?
- ハサミやカッターナイフなどは錆びていませんか?
- 防災グッズ全体にカビや汚れはありませんか?
点検で見つかった物の更新と補充
点検で賞味期限が切れているものや、使えなくなっているものが見つかったら、新しいものと交換しましょう。
- 賞味期限が近い食品:無理なく普段の食事で消費して、新しいものを買い足す「ローリングストック法」がおすすめです。古いものから使い、使った分だけ買い足す方法です。
- 期限切れや壊れた電池・医薬品など:正しい方法で処分し、新しいものを用意します。
- 家族構成の変化:子供が成長した、家族が増えた、高齢の家族と同居することになったなど、状況が変わった場合は、必要なものが増えていないか確認し、追加します。
家族みんなで点検・更新するメリット
防災グッズの点検・更新を家族みんなで一緒に行うことは、とても良い機会です。
- 防災意識が高まる:実際に防災グッズに触れることで、「もしもの時」を具体的に想像し、防災への意識を高めることができます。
- グッズの場所や内容を共有できる:どこに何があるか、家族全員が知っていることは、災害時に素早く行動するために不可欠です。
- 子供の防災教育になる:なぜこれらのグッズが必要なのか、どう使うのかを教えることで、子供の防災に関する知識と意識を育むことができます。
- 家族の状況を共有できる:必要な医薬品やアレルギーなど、家族一人ひとりの特別なニーズについて話し合う良い機会になります。
「この缶詰、いつまで食べられるかな?」「この懐中電灯、点くかな?」など、声をかけながら一緒に作業してみましょう。点検リストを子供と一緒に作るのも良いかもしれません。
まとめ
防災グッズの準備はスタートラインです。定期的に家族みんなで点検・更新することで、もしもの時にも安心して備えを使うことができます。
次に点検する日をカレンダーに書き込んでおくなど、習慣にすることをおすすめします。家族みんなで力を合わせ、これからも安全な暮らしを守りましょう。