家族みんながわかる!災害時に困らない防災グッズの置き場所・収納術
災害が起きたとき、防災グッズがすぐに取り出せる場所にあることは、家族の安全を守るためにとても重要です。非常用持ち出し袋や備蓄品を準備していても、いざという時にどこにあるかわからなかったり、すぐに取り出せなかったりすると、役に立ちません。
このページでは、家族みんなが災害時に慌てずに防災グッズを取り出せるように、適切な「置き場所」と「収納方法」、そして「家族で共有するコツ」についてお話しします。
なぜ防災グッズの「置き場所」「収納」が大切なの?
地震や台風などの災害は、突然起こることがあります。特に地震では、家の中の物が倒れたり散乱したりして、すぐに外へ避難できない状況になることも考えられます。
そのような時、非常用持ち出し袋などがすぐに手の届く場所にあれば、安全に避難を開始できます。また、自宅で避難する場合(在宅避難)でも、必要な備蓄品がどこに何があるか分かっていれば、落ち着いて対応できます。
大切なのは、家族みんなが「どこに何があるか」を知っていることです。お父さんやお母さんだけでなく、日本語があまり得意でない家族、子供、おじいさん・おばあさんなど、家族全員が分かっているように工夫しましょう。
防災グッズを置く場所の選び方
防災グッズを置く場所を選ぶときは、いくつかのポイントがあります。
- すぐに取り出せる場所:
- 非常用持ち出し袋は、避難経路に近い場所、例えば玄関や寝室に置くと良いでしょう。地震の際、寝ている時に被災することも考えられます。
- 揺れがおさまった後、安全を確認してすぐに持ち出せるように、倒れてこない家具の横や、リュックサックとして吊るしておくなどの工夫が有効です。
- 安全な場所:
- 水害の可能性がある場所(床下など)や、火災の危険がある場所(火気の近く)は避けましょう。
- 高い場所に置くと、地震で落ちてきて危険な場合があります。重いものは低い場所に置きましょう。
- 直射日光が当たる場所も、食品や薬などが傷む可能性があるので避けてください。
- 家族みんなが知っている場所:
- 家族が集まるリビングの一角、または各部屋に分散して置くなど、家族で話し合って決めた場所に置きましょう。
- 場所を決めたら、家族全員にその場所を教えて、実際に一緒に確認することが大切です。
効果的な収納方法
防災グッズは、ただ置いておくだけではなく、使いやすいように収納することも重要です。
- 分かりやすく整理する:
- 何が入っているかすぐにわかるように、箱や袋に「非常用持ち出し袋」「食料備蓄」「水」などとラベルを貼りましょう。
- 種類ごとにまとめておくと、使うときに探しやすくなります。
- 非常用持ち出し袋:
- リュックサックなどにまとめて、すぐに背負える状態にしておきましょう。
- 取り出しやすい場所に置き、上に物を重ねないように注意してください。
- 備蓄品:
- 食品や水は、使う頻度や賞味期限を考えて収納します。
- ローリングストック(普段から少し多めに食品や日用品を買い置きしておき、使った分だけ新しく買い足す方法)をする場合は、古いものが手前に来るように並べると管理しやすくなります。
- 図のように、棚などに分かりやすく並べると良いでしょう。(※実際のサイトでは図を参照)
- 視覚的な工夫:
- 防災グッズを置いている場所に、何があるかのリストを貼っておくと、家族みんなで確認できます。
- 日本語があまり得意でない家族のために、イラストや写真を使ったリストを作ることも効果的です。
家族みんなで共有するコツ
防災グッズの場所と収納方法を家族全員で共有することが、最も大切なステップです。
- 家族会議を開く: 防災について話す時間を作り、みんなで防災グッズの場所や中身について話し合いましょう。「わが家の防災会議の進め方」を参考にしてください。
- 一緒に確認する: 実際に防災グッズが置いてある場所へ行き、何がどこにあるかを一緒に確認します。子供にも、これは何に使うものかなど、優しく教えましょう。
- リストを作る・貼る: 防災グッズのリストを作り、分かりやすい場所に貼っておきます。日本語だけでなく、家族が理解できる言葉でもリストを作ると良いでしょう。
- 定期的にチェックする: 防災グッズの中身の点検(賞味期限、電池残量など)をする際に、置き場所も一緒に確認する習慣をつけましょう。「家族みんなでできる防災グッズの点検と更新」を参考にしてください。このチェックを家族みんなですると、自然と場所を覚えることができます。
まとめ
防災グッズは、準備するだけでなく、災害が起きた時にすぐに取り出せるようにしておくことが非常に重要です。家族みんなで話し合い、安全で分かりやすい場所に保管し、定期的に確認する習慣をつけましょう。
この「置き場所」と「収納」の準備は、家族みんなの安心につながります。ぜひ、今日から家族で一緒に取り組んでみてください。